工務店とリフォーム会社は何が違うの?

工務店とリフォーム会社の違い

お客様から問い合わせの多い工務店とリフォーム屋さんの違いを元大手リフォーム店に勤務経験のある千葉よりご説明させていただきます。

 

<目次>

工務店とリフォーム会社の特徴一覧

リフォーム会社のメリット

工務店のメリット

リフォーム会社のデメリット

工務店のデメリット

結局どちらがいいのか?

 

 

 

工務店とリフォーム会社の特徴一覧

工務店とリフォーム会社の違い一覧表

特徴をまとめてみました。リフォーム屋さんの方が工事を依頼する際の敷居が低いように感じます。若い方や初めて頼む方などはリフォーム屋さんの方がいいかもしれません。若い営業が多いので年も近く感性も合うと思われます。

 

リフォーム店のメリット

工務店とリフォーム会社の違いリフォーム会社のメリット

リフォーム店は広告宣伝に力を入れています。ショールームなどを活用した相談会なども定期的に開催していてリフォーム初心者の方でも相談しやすいです。
 またCADで図面を書いてくれる技術マネージャーやプレゼンボードを作ってくれるデザイナーが営業をサポートしてくれて提案力があります。

 営業活動には力を入れていてマナー研修も受けているのでお客さん受けのいい社員が割と多いです。

 新卒採用のリフォーム店が増え、若い営業の方が多くなりました。一日何軒も現場をハシゴしたり体力勝負には強そうです。

 

工務店のメリット

工務店とリフォーム会社の違い工務店のメリット

工務店は工事コストが抑えられるのがメリットです。広告宣伝費をかけなかったり、余計な人員がいないので当然ですがその分安くはなります。

 何度かリフォームの経験がありある程度のリフォームの知識があり、平日在宅率の高い年配の方などが向いているように感じます。工務店ですと割と中年のおじさんが多いので年配の方とは話が合うと思います。

 また営業エリアが比較的狭いので現場の帰りとか早めに終わったついでに見に行ったり作業出来たりします。日曜祝日はまず休み、最近では土曜も休みの工務店がありますので土日指定とか対応が難しいかもしれません

 

リフォーム店のデメリット

リフォーム会社のデメリット

 キャリコネOpenWork転職会議などの会社評判サイトの書き込みを見るとノルマのプレッシャーや休みでも電話がガンガンかかってきて気が休まらないというコメントが多いように感じます。リフォーム業界はクレーム産業ともいわれています。ブラック度は高いですよね。。。

 

「ノルマはありません」という会社もありますが「目標」と名前を変えてるだけの会社もあります。営業会社なので成績がグラフで表示されて成績上位者は表彰され、下位になるとペナルティや研修と称していろいろやらされます。ノルマ達成契約欲しさに無理に契約してトラブルになるケースも結構あります。

 

新卒や中途採用が多く未経験で入社するかたがほとんど。年配の営業だとベテランぽく見えますが、恐ろしいほど無知な方もいます。建築士の資格を持っていても現場知識が乏しい方もいました。

入社すると一週間程度研修でマナー研修やパック商品の説明的なもので終わり、あとはOJT(On the Job Training (オンザジョブトレーニング)現場に放り出されて実地で覚えてねという感じです。

 

入社研修がずさんなため、最初のうちはお客さんや職人さんに怒られながら覚えるという感じです。特にリフォーム営業ですと営業以外にに施工管理もやらされるので商品知識+各種工事の知識と他業種の営業より覚えることがとても多いです。各種工事も大工・電気・水道・塗装・外構・内装など様々で、発注のタイミングや工程管理などの職人間の調整も重要です。

 

また知識不足による発注ミスや工程ミスなどで現場が止まったりすることもあります。新人でトイレの発注かける際に便器のみ発注してタンクがないので工事できなかったとか恐ろしい人もいました。またリフォーム会社だと一日に2~3件掛け持ちで現場対応するので、一件トラブルとまたその対応で他の現場がおろそかになり連鎖的にトラブルになったりします。

 

リフォーム会社だと平日休みが多く、営業が休みでも現場は動いている場合が多いため、職人さんやお客さんから「現場で打ち合わせたい!」とか言われると対応せざるを得ません。電源を切っておくと会社経由で個人携帯やラインにまで電話やメッセージが来ます。私も有給とって現場を入れない様に調整して旅行に行きましたがお客さんからの問い合わせとかガンガン電話かかってきて気が滅入りました。

 

また店長やリーダークラスの方だとトラブルは少ないのですが、新人や部下などのクレーム対応などやらされるため、それに足を引っ張られる事も多々あります。ネットのクチコミサイトでリフォーム会社ボロクソ書かれていますが、トラブルの対応に怒ったお客さんの怒りの書き込みが多く、事実な事が多いです。無事に終わるお客様が多数派ですが、そういう方は書き込みしないので掲示板は罵詈雑言の書き込みが目立つようになってしまいます。

 

私も10年以上大手のリフォーム店に勤務しましたが、建築知識が豊富でトラブルが少ないタイプの営業か、トラブルが来ても気にしないメンタル強いタイプの営業でもないと長く続けられないと思いました。

 

リフォーム店の施工例に掲載されている現場はトップ営業が担当した現場がほとんどです。施工例をみて同じようにやって欲しいと言っても担当営業が違うと難しいかもしれません。

 

電話をしてもトップ営業か新人営業がくるかは分かりません。新規の案件ですとよほど単価の高そうなおいしい案件とか高級住宅地域の案件とかでないと店長クラスのベテラン営業はまず来てくれません。繁忙期などは新規NGな営業も多く、そうすると新人や売れない暇な営業が担当→トラブルということになります。

 

私がかつていたリフォーム会社も300人ほどの従業員がいましたが、営業は200人ほどで残りの100人は本社勤務や各事務所のプランナーや技術マネージャー、経理などです。そういう人たちの給料も払わねばならず、また広告宣伝費なども結構かかるためどうしても粗利⁼利益をある程度高めに確保せればなりません。

 

実質の工事費用にそういうコストも負担しなければなりません。リフォーム会社の募集ページで給料などチェックしてみると面白いです。

 

またリフォーム会社と取引している工事業者はあまり施工品質が高い方がいない様に感じます。腕のいい職人や業者はリフォーム業者の下請けなどやらずに元請けでやっていけますので、下請け専門というのはそれなりともいえるのでしょうか?それでも施工管理やチェックがしっかりしていればいいのですが、ほとんど現場見に行かない営業も多かったのでリフォーム会社にいた際も施工トラブルが結構多かったです。

 

工務店のデメリット

工務店とリフォーム会社の違い工務店のデメリット

組合の会合など行くと、いかにも「ザ・職人」という感じの気難しそうな工務店さんや職人さんが結構います。とっつきにくいですが仲良くなると融通を聞かせてくれたりします。お客さんでも人付き合いの上手な方や年配の方とかがうまく付き合っていけるのではと思います。

 

白くペンキを塗ってくれと頼んだのに職人さんが「白は汚れやすいから」と気をつかった茶色く塗られたとか聞いたことがあります。今までやってきた工法をやスタイルを貫きたく、新しいスタイルや技術に疎い傾向があります。若い人や女性の感性を理解するのも難しいですね。

 

あくまで職人で接客業という感覚はないのでタメ口で話したりマナーがなっていない方もいます。おだてると付け上がり、ダメ出しすると機嫌が悪くなり「帰る」なんていうタイプも多いです。

 

三谷幸喜監督の『みんなのいえ』という大工の棟梁に新築を建ててもらうコメディー映画がありますが棟梁の田中邦衛が顧客の若夫婦とのやりとりは三谷監督が実際に家を建てたときの体験をベースにしているので参考になると思います。田中邦衛の棟梁は極端ですが他の職人は割といるタイプです。伊原剛志みたいなのはホントよくいます。アマゾンプライムで見られます。

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少人数なのでアフターサービスや点検もお客さんから頼まれたら行くようなスタイルになりがちです。また現場調査も手の空いているときや現場の行きや帰りにに行きたいので土日指定のみとか何日の何時にと日時指定が厳格だと対応が難しかったりします。

 

また大手に比べると倒産のリスクは高くなります。倒産して工事途中でストップとか悲惨ですよね。不安でしたらリフォーム瑕疵保険に入るという手もありますが、200万円の工事で約5万程度お客様の負担になります。また一般的なリフォームで工事後1年までの保証期間と短いので今まで使った事はありません。

 

リフォーム会社のように大量仕入れをしてコストを下げる事ができません。工務店に来て前のリフォーム会社にいたころの問屋やメーカーに取引できないか聞いたところ手のひらを返したような応対をされたことをよく覚えています。工務店など発注量がたかがしれてますので仕方がないのかもしれませんね。

 

施工費などは安く上がるかもしれませんが、商品の仕入れコストが高めになるので結局大して金額が変わらない場合もあります。

結局どちらがいいの?

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リフォーム初めての方や若い方や共働きの方はリフォーム専門店。

平日在宅率の高い方や年配の方で何度かリフォーム経験のある方は工務店が向いていると感じます。

 

工務店でも一条工務店や細田工務店など大人数の工務店や、逆にリフォーム会社と名乗っても社員が一人か二人という零細リフォーム店もあるので一概には言えません。また零細工務店でもリクシルリフォームショップなどのフランチャイズに属してノウハウを補っているところもあります。会社のサイトや広告などを一通り見て合いそうだと思ったら頼んでみるといいかもしれません。

 

また最近ではホームプロなどのリフォーム会社仲介サイトなどもあるので相見積もりしたい方はそこからよさげな会社を選ぶなどもよいでしょう。

 

当社は私が営業と施工管理をやって、社長が工事専門なので、工務店と営業会社との中間のような会社です。両方のメリットを兼ね備えながら、どっちつかずな会社です。工事以外の会社の雑事も私一人で行っているワンオペ体制のため見積もりなどは遅れがちです。

 

 

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